首相の兄 新党を立ち上げ-2021/10/12
2021.10.12 政治・社会イスマイル・サブリ首相の兄、カマルザマン・ヤーコブ氏が10月10日、新党「国民の力党」を立ち上げた。自身が党首に就任し、次期総選挙に出馬するとしている。
同党の公約として貧困層(B40 )と中流層(M40 )の世帯に対しての教育の無償化や国家高等教育基金公社(PTPTN)の廃止で教育ローンではなく、奨学金を支給することなどを挙げた。
党員は民族に関係なく、誰でも入党できるとし、連立党の「国民戦線(BN)」とは敵対しないとしている。
カマルザマン氏はマレーシア人民社会党の元党員。兄と同じマラヤ大学出身で、学生連合の元会長。1974年にゴム価格が暴落したときは、当時の学生連合会長アンワル・イブラヒム氏(現人民正義党総裁)らと一緒にクダ州バリンで有名な抗議デモを展開した。同氏とともに国内治安維持法(ISA)で拘束された経験ももつ。