消費者協会　通学用バイクにモペットを提案-2021/10/19

ペナン消費者協会（CAP）は10月18日、学校への通学用の二輪車をモペットに限定するよう政府に検討を促した。近年、二輪車の死亡事故が増え続けていることからCAPは効果のある対策を講じることも強く求めた。
モペットは時速45キロほどまでしか出ない小型二輪車で、CAPのモヒディーン会長は「モペットへの乗車制限でスピードに誘惑されずにすむだろう」と理由を説明した。
今年1月から8月までの全国の交通事故死亡者数は2954人。このうち70％超が二輪車による事故で例年首位を占める。一部報道では世界で最多の二輪車交通事故死亡者数を記録し続けるタイを今後越える可能性があると報じられた。
自動車による交通事故死亡者数は例年減り続けているが、二輪車による死亡者数は増加の一途を辿る。2020年の交通死亡者総数のうち67％超が二輪車によるもので、同会長は「この10年、58％を下回ったことがない」とも指摘した。
また、マレーシア道路安全研究所（Miros）のこれまでの調査では、中等学校生の62・4％が「無免許で運転している」と回答。このうち約90％が「12歳で乗るのを覚えた」とも答えている。さらに無免許で運転している学生のうち約88％が「警察に捕まったことがない」とも話している。
これらのことから同会長は、執行当局の対応方法にも疑問を呈し、効果のある取り締まりを行うよう求めた。