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「ルック・イースト」の推進で一致

「ルック・イースト」の推進で一致

2019.06.13 政治・社会

訪日のマハティール首相、首脳会談で

日本を訪問したマハティール首相は5月31日、東京の首相官邸で安倍首相と会談した。

両首脳は今年3月にサムライ債(2000億円)が発行されたことや、筑波大学がマレーシアの分校設立に関心を寄せていることに歓迎し、両国が引き続き連携していくことを確認した。

また両国の防衛協力についても話し合われ、インド太平洋地域の法の支配に基づく、開放性、繁栄、平和的共存の確立に向けて協力する考えも示した。

首脳会談では、マハティール首相が38年前に提唱した東方政策、いわゆる「ルック・イースト」は「今後も両国の原動力である」との認識で一致、安倍首相は「東方政策を礎にした重層的な協力関係をいっそう前進させたい」と語った。

マハティール首相はこの会談の前日、日本外国特派員協会で記者会見を行った。

首相は会見の際「昨年には1兆リンギあった政府債務は、現在までに国民総生産(GDP)の80%にまで下がった」と指摘。

目標は54%にまで削減することだが、達成までは少なくとも3年はかかるだろうとの見通しを示した。

また、2年後の退任と以前は語っていたが、その時期については「未定」と述べ、現在の状況が改善されて軌道に乗った後にアンワル・イブラヒム氏に譲ると改めて語った。

米中貿易戦争に関する質問に対し、同首相は「いかなるためにもならない。あらゆる国に影響する」と懸念を示し、合理的なやり方があれば追求し、対話を通じて対立を回避すべきと述べた。

会見では田中康夫・元長野県知事も質問。「現在の日本の状況を考えるとルックイーストの哲学に沿わないのではないか」との問いに、同首相は「日本の恥の概念が最高品質を生産する原動力になっている」と指摘。この点からも学ぶべきものが多いと述べた。

日本による交通調査8月にも最終報告

マレーシアで日本のチームが総合交通調査を行い、8月にも最終調査報告書が提出される。

既存の鉄道網の最大限の活用などの提案が含まれ、鉄道や航空の交通機関や道路、港湾とも相互に連結できる改善案が提出されることに対して両首脳は期待を示した。

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