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7月から乗客の顔認証を導入へ グラブ、ドライバーの安全確保で

2019.06.20 政治・社会

配車アプリのグラブ・マレーシアは7月12日からすべての利用者の顔認証を導入する。ドライバーの安全性を確保するため。

同社のアプリでは同日までに既存の利用者に対して顔写真を送付するよう近く求める。写真が送付されない場合は利用ができなくなる。シンガポールでは初めて利用する人の写真の提供を2月から義務付けている。

同社は今年4月から顔認証技術の導入を進めてきた。しかし、サバ州コタキナバルで5月末、グラブのドライバーが乗客2人に殺される事件が発生。同州警察はフィリピン人国籍1人を含む2人を逮捕。強盗目的でドライバーを殺害したことを認め、11日に起訴された。

政府もドライバーの安全確保に憂慮してきたが、7月には運輸省による配車サービスガイドラインを施行する。ここではドライバーと利用者の氏名、身分証またはパスポートの写し、電話番号を提供するよう定められている。

グラブ・マレーシアは利用者の顔写真を求めるが、個人情報法に基づき、他の目的では使用しない。また、写真が不鮮明などの理由で同社は別の顔写真を求める場合もある。

利用者の顔写真提供は他の配車アプリではすでに実行している。例えば、2018年9月に始まった女性専用の配車アプリ「キャリエージ」では利用者の身分証の写真を送付するよう義務付けている。これは女性になりすまして、男性が利用することを防ぐためだという。

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