ホームマレーシアニュース5階からエレベーター落下 8人が負傷=KLの公共団地で

5階からエレベーター落下 8人が負傷=KLの公共団地で

2019.08.15 政治・社会

クアラルンプール市内クリンチ地区にある低所得者層向け公共団地で8月2日午後2時半ごろ、5階に停止したエレベーターが落下する事故があった。乗っていた9人中8人が足の骨を折るなどの重傷を負った。

搭乗していたものの、無事だったイドリス・サマドさん(60)によると、5階に停止して1人乗った後にドアが閉まらずにそのまま落下したという。負傷者の1人はボタンを押し続け、他の負傷者は叫び声をあげていたという。

一方、負傷したマンソール・フセインさん(64)によると、「この団地のエレベーターはよく停止する。昨年にも同様の事故が別のエレベーターで起こり、右足を骨折した」と語る。今回は左足を骨折、何度も団地の管理事務所には苦情を申し立てていたが、その都度、点検しただけだったという。マンソールさんは「エレベーターを交換するべきだ」と主張している。エレベーターはすでに10年以上使われているという。

この事故を受けて、職業安全・健康局(DOSH)のオマール局長は「事前に検査した際は問題なかった」とし、3カ月ごとにメンテナンスをしていると語った。

人的資源省によると、2012年から昨年9月までのエレベータ事故件数は52件で、エスカレーター事故件数は33件で、うち6人が死亡した。ほか、後道症を負った者は6人、負傷者は58人に達している。

全国には6万機のエレベーターが登録されており、定期検査が義務付けられている。

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