関連メディア
グルメシアン[外食・グルメ情報はこちら]
生活情報サイト[生活お役立ち情報はこちら]
ジョホール州ジョホールバルで2017年2月18日未明に自転車の列に自動車で突っ込んで10代の生徒8人が死亡した事故で起訴されたサム・ケティン被告(24)に下級裁判所は10月29日、無罪判決を言い渡した。
この事故はジョホールバルのジャラン・リンカラン・ダラムで同年同日午前3時20分に発生。
死亡したのは14歳から16歳の男子生徒で、30人あまりの集団で走行していた。ほかにも10人あまりが重傷を負った。
同被告は当時、飲酒運転をしていなかったが、不注意な運転をしていたとして逮捕・起訴されていた。
シティ・ハジャール・アリ裁判長は無罪判決の理由を「暗くて強い風が吹き荒れ、午前3時に道路で生徒らの集団が改造自転車で走っているとは誰も予測できなかった」と説明。
さらに、道路沿いは大きな木もあり、照明は薄暗かったとも述べたうえで、「事故のあった道路はサイクリングでよく使用されているものの、地元の人にしかわからない」として同被告に罪はないと付言した。
裁判長は事故の原因は未明に改造自転車で走っていた側にあると批判。
改造自転車でライトも点灯させずに走っていた生徒たちの保護者たちについては「2001年子ども法第53条」に謳われた「子どもを適切に観察していなかった容疑」で起訴できるとも述べた。
親たちには子どもの活動をよくモニターし、警察に対しても発見次第、厳正な措置を取るよう求めた。
全国の警察はこの事件以降、改造自転車に対しては厳しい措置を取っており、同条違反容疑で保護者を起訴している。