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保健省のノール・ヒシャム事務次官は6日、サウジアラビアのイスラム教の聖地・メッカのカーバ神殿近くで採れる聖水「ザムザム水」のマレーシア国内における個別包装された商品の販売は違法であるため、買わないよう強く求めた。
マレーシア国内では各地でペットボトルに入ったザムザム水とラベルが貼られた水が売られている。
ザムザム水は自然飲料水として分類されており、無許可で販売すれば1985年食品規制法違反となると指摘。国内で販売する場合は保健省に水のサンプルなどを出して許可申請を出すことが求められると法的な根拠を示した。
ただ、ザムザム水は「取引不可能な水」とされているため、サウジアラビア政府は水に関する証明書を一切発行していない。これについてヒシャム事務次官は「販売に関係する代理店も企業も販売許可を得ていない」と説明。たとえ許可申請があったとしても却下されるとの考えを示唆した。
同事務次官によると、ザムザム水の販売についてはこれまで各地で摘発しており、2012年以降、販売価格で約7万7400リンギ相当の商品を押収してきた。ただし押収された水の容量については明らかにされていない。
ザムザム水はメッカのカーバ神殿近くにある「ザムザムの泉」で採れる水で、巡礼者の代表的な土産品となっている。マレーシアの空港でも巡礼から帰ってきた人が大量の水を運んでいる姿をときおり見かける。