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フィリピン政府は、航空券販売プラットフォーム「AirAsia MOVE」に対し、不当な価格設定を理由に営業停止を命じた。
民間航空局(Civil Aeronautics Board)は、同プラットフォームが法定上限を超える運賃を提示したとして、停止命令とウェブサイトの閉鎖を求めた。
運輸省のヴィンス・ディゾン長官は記者会見で、「このような悪質なオンラインプラットフォームには、法の厳格な適用を徹底する」と述べた。
また、プラットフォームを運営するマレーシア資本のCapital A Berhadに対しては、「経済的破壊行為(criminal economic sabotage)」の容疑で即時告発を進める方針を示した。
問題が表面化したのは、週末にAirAsia MOVEが、マニラ発タクロバン市行きの片道航空券を₱77,000(約1,380米ドル)で販売していたことが発覚したことによる。
これは同じ便をフィリピン航空の公式サイトから直接購入する場合の3倍に相当し、政府の運賃上限を明確に超過していた。
ディゾン長官は「明らかに常軌を逸した価格だ。これは犯罪行為だ」と非難した。
フィリピン政府は、トラックの通行を妨げる橋の封鎖によりタクロバン市で交通混乱が起きたことに便乗した価格つり上げだと断定している。
AirAsia MOVEは、格安航空会社フィリピン・エアアジアの関連企業だが、本件に関する公式なコメントは現時点で発表していない。
航空運賃の価格上限を規定する民間航空局は、今後も不正な価格操作に対する取り締まりを強化し、国民保護に努める構えを見せている。