アンワル首相「私は刑務所にいた、あなたももう少しで」─トランプ氏へのジョークで会場が笑いに包まれる

アンワル・イブラヒム首相は、第47回東南アジア諸国連合（ASEAN）首脳会議で、 ドナルド・トランプ米大統領に対して「私は刑務所にいた。あなたももう少しでそこに行きそうだったね」と発言し、会場に笑いをもたらした。

アンワル首相は、マレーシア・クアラルンプールの会場で開かれた「クアラルンプール平和協定」署名式の場で発言。この場面でトランプ大統領と共に車に乗って出席したことも報じられており、両首脳の軽妙な掛け合いが注目を集めた。

この発言は、アンワル首相自身が過去にマレーシア国内で収監された経験があることを背景にしたものであり、トランプ大統領も過去に刑事有罪となったが刑務所入りは免れたという経歴を持つことから「共通点」をユーモアで指摘したものとされる。

首脳会議の厳粛な場でのこのような発言は、外交儀礼の中にも意図的な親しみや非公式なユーモアが存在することを象徴しており、出席者の間で和やかな雰囲気を醸成した。

今後、このような交流を通じてマレーシアと米国、そしてASEAN全体における関係がどのように深化していくかが注目される。