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マレーシアで11年間親しまれてきたジャイアントパンダの「フーワ(興興)」と「フェンイー(靓靓)」が、5月18日、無事に中国四川省の中国ジャイアントパンダ保護研究センター(CCRCGP)雅安基地に到着した。
両パンダは成都双流国際空港に同日午後3時頃に到着し、その後午後7時10分頃に同基地へ移送された。
現在は少なくとも1カ月間の検疫期間に入っている。
フーワとフェンイーは、マレーシアと中国の国交樹立40周年を記念したパンダ貸与プログラムの一環として、2014年5月21日にマレーシアへ到着。クアラルンプールのズー・ネガラ(国立動物園)で暮らし、国内初のジャイアントパンダとして多くの人々に親しまれた。
当初の10年間の貸与契約は2024年5月に終了予定だったが、2023年に1年間の延長が合意され、今年5月に帰国となった。
11年の滞在中、2頭は3頭の子パンダ(ヌアンヌアン、イーイー、シェンイー)を出産し、いずれも健康な状態で中国に戻されている。
今回の帰国に向けては、CCRCGPから獣医専門家がマレーシアに派遣され、健康診断や輸送準備をマレーシア側と連携して実施した。
雅安基地では、検疫施設の準備、消毒手続き、食料供給、健康管理体制などが整備されており、検疫終了後には一般公開される予定である。
フーワとフェンイーの帰国により、2頭はマレーシアと中国の友好の象徴としての役割を果たし終えた。
その別れに、多くのマレーシア国民が寂しさを覚えつつも、感謝と祝福を込めた温かいエールを送った。
なお、マレーシアと中国は今後も新たな協定のもと、パンダ保護に関する協力を継続していく方針である。