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マレーシア国内の犯罪率、昨年比で11%上昇

マレーシア国内の犯罪率、昨年比で11%上昇

2025.10.17 政治・社会

 マレーシアの統計局(DOSM)が発表した最新データによると、2024年の犯罪件数は 58,255件 となり、2023年の 52,444件 と比べ 11.1%の増加 を記録した。主な原因は 財産犯罪 の急増で、増加率は 12.4% に達した。暴行事件も 5.9% 増加し、11,067件に上った。 

一方で、意図的な殺人(故意殺人)は 9.5% 減少 し、237 件に落ち込んだ。過失致死(意図しない殺人)の件数は変化がなかった。

性犯罪の状況は複雑で、強姦は 15.3% 減少、準強姦は逆に 29.3% 増加 しており、犯罪類型や報告の変化を反映している可能性がある。総強姦件数は 1,899 件。

窃盗や住居侵入などの物取り系犯罪は若干減少しており、夜間に発生するケースが全体の 77.6% を占めている。

麻薬関連犯罪は引き続き増加傾向で、薬物供給・所持を含めた件数は 10.6% 上昇、合計で 81,090 件となった。

賄賂や汚職に関する摘発も進んでおり、収賄・贈賄の逮捕者数は 24.6% 増加、764 人が拘束された。

また、経済犯罪(不正取引、統制品の横流しなど)も拡大しており、統制品流用事件は 19.1% 増 の 2,243 件に上った。

職場の安全・衛生違反も目立ち、製造業や建設業を中心に 71.1% 増加 して 296 件に達した。

受刑者数も大幅に増え、62,916 人が新たに有罪判決を受け、前年より 28.4% 増加 した。男性の割合が 90.9% を占める。

このような統計結果は、政策担当者や治安当局にとって警鐘となり得る。増加する犯罪の多様性と複雑さに対応するため、予防策・執行強化・法制度見直しなど包括的な対応が求められている。

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