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マレーシア国内の専門医不足が深刻化しており、早急な対策が求められている。
保健省は2030年までに専門医を28,000人に増やすことを目標としているが、現状では約9,000人にとどまり、目標達成は困難と見られている。
特に救急医療や心臓胸部外科といった分野では人材の確保が急務となっている。
マレーシア医学アカデミー救急医師カレッジ会長のアルザマニ・モハマド・イドロス氏は、国内の救急医(EP)の数が国際基準を大きく下回っていることに懸念を示した。
現在、マレーシアでは人口5万人あたり1人の救急医しかおらず、国際標準である2万人に1人を大きく下回っている。
さらに、救急外来における理想的な医師対患者比率は1対3,000とされているのに対し、マレーシアでは1対5,000に留まっている。
これはオーストラリアやカナダの水準を下回り、シンガポールの1対2,500にも及ばない。
今年3月には、救急医師カレッジが声明を発表し、救急医が全診療科にわたる緊急医療への対応において極めて重要な役割を果たしていると強調している。
専門医の育成と確保が進まなければ、医療体制の維持と国民の健康を守ることは困難になるとの声が高まっている。