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マレーシアで、飲酒運転による死亡事故に対し死刑を含む厳罰を科すべきだとの提案が国会議員から出され、議論を呼んでいる。
提案したのは、野党イスラム党(PAS)の議員で、飲酒運転が引き起こす重大事故の増加を受け、「他人の命を奪う危険性を考えれば、より強い抑止力が必要だ」と主張した。
また別の議員は、すべての飲酒運転違反者に対して終身の運転免許停止を科すべきだと提案。現行の免許停止措置では再犯防止には不十分との認識を示した。
背景には、飲酒運転による死亡事故が社会問題化していることがある。最近では再犯の運転者が関与する死亡事故も発生しており、世論の間で処罰強化を求める声が高まっている。
一方で、死刑の適用をめぐっては人権面や法制度上の課題も多く、実際の導入には慎重な議論が必要とみられる。
マレーシアでは道路交通法に基づき、飲酒運転に対して罰金や禁錮刑、運転免許停止などの処分が規定されている。飲酒運転で摘発された場合、初犯では1万~3万リンギットの罰金または最長2年の禁錮刑、少なくとも2年間の運転免許停止が科される可能性がある。再犯の場合は、2万~5万リンギットの罰金や最長5年の禁錮刑、5年以上の免許停止など、より重い処分が適用される。
さらに、飲酒運転によって負傷者や死亡者が出た場合はより重い罪となり、死亡事故では最大15年の禁錮刑や最大10万リンギットの罰金、長期の運転禁止が科される可能性がある。
マレーシア政府は近年、飲酒運転の増加を受けて2020年に法律を改正し、罰金額や禁錮刑の上限を引き上げるなど取り締まりを強化している。
今回の死刑導入の提案は、こうした厳罰化の流れの中で、さらに強い抑止策を求める動きとして注目されている。