ナショナルジオグラフィック誌、マレーシアの観光列車を「世界の旅行先25 選」に

ナショナルジオグラフィック誌が発表した「2025年世界最高の旅行先25選」リストに、マレーシア国内を走る観光列車「イースタン&オリエント（E&O）・エクスプレス」が独自の景観を楽しめる旅として選出された。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で約4年間運行を停止していたが、昨年運行を再開。今回の選定に至った。
 

E&Oエクスプレスは、その昔、欧州で走っていた豪華観光列車「オリエント・エクスプレス」の姉妹列車といえるもの。
その贅沢さと風光明媚なルートを通じ、旅行者にとって忘れられない体験を提供している。
区間利用はできず、クルーズ船と同様、数泊の車内滞在と移動を繰り返す格好となっている。

シンガポールを出発し、マレーシア国内を通過する往復ルートでは、ジョホール・バルから、クアラルンプールを経てペナン島対岸のバターワースなどの駅に立ち寄るほか、ランカウイ島を巡るプランもある。
 

ナショナルジオグラフィック誌の編集者エリザベス・ウィリアムズ氏は、CNBCのインタビューで、「E&Oエクスプレスの旅で楽しめる景観は、車や飛行機での旅行では体験できない特別なもの」とその魅力を語る。

今回発表された「2025年世界最高の旅行先25選」には、グリーンランド、日本、インドなどが含まれているほか、一見すると平凡に見えるアメリカのアイダホ州のような地域も名を連ねた。
 

アジアからはアラブ首長国連邦（UAE）アブダビ、インド・ズール渓谷、インドネシア・ラジャアンパット、タイ・バンコク、金沢、そしてE&Oエクスプレスが選出された。