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東ティモール(ティモール・レステ)が、2025年10月に開催される次回のASEAN首脳会議で、ASEAN(東南アジア諸国連合)の正式加盟国として認められる見通しとなった。
マレーシアのアンワル・イブラヒム首相が第46回ASEAN首脳会議後の記者会見で発表した。
アンワル首相は「ASEAN首脳はティモール・レステを11番目の加盟国として受け入れることで合意した」と述べ、同国が加盟に必要な条件を着実に満たしていることに満足していると表明した。
ただし、正式加盟には「一つか二つの経済的前提条件を満たす必要がある」とし、マレーシアやインドネシアを含む加盟国が支援を提供していることにも言及した。首相は「10月の加盟に向けて必要な支援を惜しまない」と強調した。
ティモール・レステは2002年に国連によって正式に国家承認を受けたアジア最年少の民主主義国家で、2011年にASEAN加盟を申請。
2022年にはオブザーバー資格を取得していた。
同国のカイ・ララ・シャナナ・グスマン首相もクアラルンプールでの首脳会議に出席し、年内の正式加盟に強い期待を示している。
アンワル首相はまた、2025年のASEAN議長国を務めるマレーシアとして、10月までに具体的な成果と国民に恩恵をもたらすプログラムの実現を目指す考えを表明。
「今すぐ各省庁と関係機関が動き出し、10月には目に見える結果を出したい」と述べた。
今回の首脳会議では、GCC(湾岸協力会議)および中国との対話が実現したことについて「ASEANの結束と指導者たちの支援による成果だ」と高く評価。
南シナ海問題などの難題についても、フィリピンと中国の間で直接意見交換が行われたことに言及し、「完全な解決ではないが、建設的な対話が始まったことに意味がある。これこそがASEANの精神だ」と述べた。