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マレーシア半島部では30日、天候の回復に伴い洪水による状況が改善し、多くの被災者が帰宅したことで、避難所に収容されていた住民の数が大きく減少した。8つの洪水被災州における救済センター(仮設避難所:PPS)の避難者数は、同日午後の18,731人から14,888人に減少。これは洪水被害のピーク時と比較しても明らかな改善傾向だ。
州別では、ペルリス州(Perlis)では避難者が3,577人から3,009人へと減少し、一部の避難所が閉鎖された。同州ではパダン・ベサール(Padang Besar)、カンガー(Kangar)、アラウ(Arau)にある計12か所のセンターのうち少なくとも3か所が閉鎖されたという。また、ペラ州(Perak)でも避難者数は5,920人から4,840人に減り、Manjung(マンジュン)地区とペラ・テンガ(Perak Tengah)、一部のセンターが閉鎖されている。
一方で、一部州では依然として洪水の影響が残っており、完全な復旧には至っていない。特に大雨や川の増水によるリスクが指摘されている地域では、当局は引き続き監視を継続し、安全確保と支援の継続を呼びかけている。
今回の改善は、気象の回復に加えて河川水位の低下や排水の進展、復旧作業の進行などが功を奏したとみられ、被災住民が自宅への帰還を始めている。しかし、依然として混乱や移動制限、インフラ被害の残存などの課題があるため、完全復旧には慎重な対応と継続的な支援が求められている。