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地球温暖化の影響が強まる中、気象専門家らは「南西モンスーン」による乾季の到来に合わせ、マレーシア国民に対し今後さらに暑く、蒸し暑い日々に備えるよう呼びかけている。
特に注目すべきは、一般的な乾球温度(通常の気温)だけでなく、「湿球温度(WBT)」だ。
WBTは水分の蒸発によってどれだけ空気が冷却されるかを示す指標で、熱中症などのリスク評価において非常に重要とされている。
湿球温度が高いほど体感的な暑さも増し、高湿度と相まって体温の調整が難しくなる。
熱波の報道では見落とされがちな指標だが、特に高齢者や子ども、持病のある人々には重大な影響を及ぼす可能性がある。
マレーシア科学アカデミーのフェロー、フレドリン・タンガン博士は「南西モンスーン期は例年暑く乾燥しているが、地球温暖化によりさらに気温が上昇している」と警鐘を鳴らす。
「2025年の第1四半期は、2024年(観測史上最も暑かった年)に次ぐ記録的な暑さだった。
しかも今年始めはラニーニャ現象が発生していたにもかかわらずだ」と同博士は述べた。
今後、日常生活や屋外活動では、単なる気温だけでなく湿球温度や湿度にも注目し、熱中症対策を徹底することが求められている。