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シンガポール政府は、ウッドランズ・チェックポイントの再開発・拡張計画の一環として、マレーシアが所有する2区画(約0.79ヘクタール)の土地を取得する方針を発表した。
取得は6月5日付で官報に掲載された。
同国の入国管理局(ICA)と土地庁(SLA)の共同声明によると、この取得はシンガポールとマレーシア間の移動を円滑にし、交通の接続性を高めることが目的だという。
両機関は、「ピーク時の平均所要時間を現在の60分から15分に短縮することを目指す」としており、車両に乗ったままでの自動入国審査などの自動化システムを導入し、処理効率の向上を図ると説明した。
ICAはまた、ウッドランズ・チェックポイントの拡張は今後10~15年をかけて段階的に実施される予定であり、長年続く陸路の混雑解消に向けた長期的な対応策になるとした。
第1段階としては、旧ウッドランズ・タウンセンターにチェックポイントの新しい延伸施設を建設。2025年第3四半期から着工される予定で、貨物車両や入国車両、バイク用の自動化された審査設備が含まれるという。
さらに、ブキティマ高速道路(BKE)を延伸し、チェックポイントを出た車両が直接BKEにアクセスできるルートを設けることで、ピーク時の地域道路の混雑を軽減する。
対象の土地はいずれも未開発で植生のあるエリアであり、現在は使用されていない。
ICAによれば、2023年にウッドランズ・チェックポイントを通過した利用者は前年比22%増の32万7000人となり、2024年12月20日には過去最多となる37万6000人が同施設を利用した。
2050年には1日平均40万人の通過が見込まれている。
声明では、「マレーシア政府との強固なパートナーシップを継続し、人と人とのつながり、両国の連携強化に努めていく」と強調された。