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2025年のマレーシアでは、殺人・銃撃・刺傷などの暴力事件が相次ぎ、家庭や公共空間、学校など社会全体に衝撃を与えた。 国内外で注目された主な事件を振り返る。
2025年2月8日夜、セランゴール州セティア・アラムの セティア・シティ・モール で単独の男が清掃員に向けて発砲し、足にけがを負わせる事件が発生した。男はその後、家族連れのSUV車を強奪し逃走。約10日間にわたる捜査の末、警察との撃ち合いの末に殺害された。犯行には過去の強盗や薬物関係の前科があったとされ、捜査当局は複数の重罪容疑で捜査を進めた。
セランゴール州クラン地区でも、複数の銃撃事件が発生。地元警察はギャング間の抗争や組織犯罪の疑いを視野に捜査しており、10月以降も複数の殺人事件が確認されている。逮捕者はいないものの、銃撃と殺人の関連性について捜査が継続されている。
ジョホール州ブキット・ガンビールでは、32歳の男性が妻を殺害し自宅前で車両を放火した事件があり、容疑者は自首・逮捕された。この事件は家庭内トラブルが動機とみられ、地域社会に大きな衝撃を与えた。
同州では別の事件で、女性とその息子が車内で死亡しているのが発見され、遺体の状態から殺人事件として扱われ、捜査が進められている。
セランゴール州のある中学校で14歳の男子生徒が同級生の16歳の女子生徒を学校トイレで刺して死亡させる事件が発生し、国内で大きな議論を呼んだ。この事件は学校安全対策の検証につながり、議会でも教育現場の安全強化が取り上げられている。
ヌサリ・ビズ・センナヤン(ネグリ・スンビラン州)では、複数の容疑者がレストラン近くで車を阻止した後に被害者を銃撃・刺傷する残忍な事件が発生。複数の犯罪歴のある容疑者が関与しているとみられ、組織的性質が指摘されている。
警察はペナンやその他地域で遺体発見や行方不明者殺害事件の捜査も続けており、いまだ犯人が特定されていないケースもあると伝えられている。
これらの事件を受けて、治安当局は警戒体制を強化し、ギャング対策や銃器流通の遮断、学校や公共空間の安全確保に向けた取り組みを進めている。市民にも通報や不審者対応の徹底が呼びかけられている。
2025年は、ショッピングモールや学校、地域社会で複数の暴力事件が発生し、社会の安全意識が求められた1年となった。今後も捜査や防犯対策の強化が急がれている。