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6月23日、マレーシア・マラッカ州のHotel Seri Malaysia Melakaにおいて、「第三回 国際雷・災害シンポジウム」を開催する。
主催はマラッカ技術大学(UTeM)、共催はテナガナショナル大学(UNITEN)および日本の近畿大学である。
本シンポジウムは、「持続可能なエネルギー供給と極端気象災害の早期警報のための電荷分布リアルタイム3Dイメージングと雷活動予測(RTL-3D)プロジェクト」の一環として実施される予定。
プロジェクト関係者に加え、マレーシア政府、学術機関、民間パートナーが一堂に会し、雷活動および極端気象災害に対する早期警報システムの構築に関する研究成果を発表する。
また、シンポジウム開催期間中には、第3回合同調整委員会(Joint Coordinating Committee: JCC-3)を併催し、今後の研究・実装計画に関する議論を行う。
プロジェクトの背景と目的
RTL-3Dプロジェクトは、マレーシアにおける雷および極端気象災害による被害の低減を目的とし、最先端の観測・解析技術を活用して災害の予測精度を高めるものである。
プロジェクトでは、クアラルンプール、セランゴール、ヌグリ・スンビラン、マラッカの各州に設置した雷センサーおよび気象観測ネットワークを通じて、雷の電荷分布を数百メートル以下の精度でリアルタイムにマッピングする技術を開発している。
さらに、ロゴスキーコイルを使用したロケット誘雷実験や、高層構造物への雷撃に伴う電流の直接測定を通じてアルゴリズムの検証を進めている。
社会実装への取り組み
本プロジェクトでは、研究成果の社会的応用にも注力している。
具体的には、雷活動の状況をリアルタイムで表示するダッシュボードや、商用電源と非常用電源を自動で切り替える装置の開発を進めている。
これらの技術は、マレーシア電力会社(TNB)の技術者、気象局(MET Malaysia)の職員、沿岸地域の漁民などを主な利用者とし、迅速かつ実用的な情報提供を通じて現場の意思決定を支援する。
支援体制と今後の展望
プロジェクトは、JICA(独立行政法人 国際協力機構)およびJST(国立研究開発法人 科学技術振興機構)による地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)の支援を受け、マレーシア高等教育省(MOHE)による政府予算の支援のもと、2023年6月から2028年6月までの5年間にわたり実施している。
<シンポジウム詳細>
●日時:2025年6月23日(火)
●会場:Hotel Seri Malaysia Melaka(マレーシア・マラッカ州)
●ライブ配信詳細:Facebook Live にて配信予定 (配信URL:https://www.facebook.com/UtemLightning)
●お問い合わせ先:
・プロジェクト調整員:中澤 繫樹
・Email:nakazawa.shigeki@akna.jp