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2025年のマレーシアは、重大な事件や事故、政治・国際問題が相次ぎ、社会や政治の議論を大きく動かした1年となった。年末を迎え、国内で注目を集めた主な出来事を振り返る。
4月1日に、セランゴール州 プトラ・ハイツで大規模なガスパイプライン爆発が発生。炎は数十メートルに達し、住宅や車両に甚大な被害を与え、多数の住民が避難を余儀なくされた。事故原因は地盤の弱さによる配管破損と見られ、安全基準の再検討が求められている。
5月13日には、FRU(連邦予備部隊)の車両がトラックと衝突し、警察官9人が死亡する痛ましい交通事故が発生。運送規則違反の可能性も指摘され、警察と運輸省は隊列移動の安全性見直しを約束した。
6月9日、スルタン・イドリス教育大学のバスが東西高速道路で事故を起こし、15人が死亡。多くが学生と見られ、国内で最近でも最悪クラスの交通事故として大きな衝撃を与えた。
中盤にはクアラルンプールで ASEANサミットが開催され、米国のドナルド・トランプ大統領が出席。東ティモールの加盟が承認されるなど外交的な成果を収め、地域協力の重要性が再確認された。
11月29日のサバ州総選挙では、Gabungan Rakyat Sabah(GRS)が政権を維持し、東マレーシアの政治的重要性が改めて浮き彫りになった。州議会では連邦与党が大敗する結果となった。
スポーツ界でも波乱があり、外国籍選手の書類不正問題が発覚。FIFAはマレーシアサッカー協会(FAM)に制裁を科し、関連選手にも出場停止処分が下された。この一件はファンの間で「恥ずべき出来事」として受け止められている。
元首相補佐官の関与する汚職事件では、政界高官が賄賂受領容疑で告発され、裁判に発展。告発者側は捜査段階での捜査機関の強硬姿勢を批判し、政治と腐敗問題が再び国民の関心事となった。
2025年のマレーシアは、安全・事故・外交・政治スキャンダルが国民生活と政策議論の中心となった年だった。今後の政策や対応は、今年の出来事をどう教訓にするかが問われる局面となるだろう。