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セランゴール州警察は11月5日、セランゴール州カジャンの住宅を「コールセンター」として使用し、日本人をターゲットにオンライン「ロマンス詐欺」を企てたとされる国際的な詐欺組織を摘発し、外国籍の容疑者13人(男性11人、女性2人)を拘束した。
州警察長官のダトゥク・シャゼリ氏は、同組織が約3カ月間にわたり、InstagramやLINEなどのSNSを活用して偽のプロフィールを作成し、日本人被害者に近づいて信用を得た後、個人情報を取得したうえで金銭をだまし取っていたと説明。
捜索の結果、携帯電話11台、ノートパソコン11台が押収され、被害額や被害者の正確な人数については現在調査中である。
調査では、詐欺グループがTelegramやSignalといった暗号通信アプリを使用し、逃亡・追跡回避を図っていたことも明らかになっており、警察は被害を防ぐため「オンラインで知り合った相手に個人情報や銀行口座を安易に教えないよう」国民に注意を呼びかけている。
この事件は、SNSを通じた国際的なロマンス詐欺の実態を浮き彫りにしており、マレーシア警察および関係機関にとっても、越境詐欺対策の強化が急務となっている。