ホームマレーシアニュースMH370捜索、本日再開 ― 11年以上の謎に迫る海底調査スタート
MH370捜索、本日再開 ― 11年以上の謎に迫る海底調査スタート

MH370捜索、本日再開 ― 11年以上の謎に迫る海底調査スタート

2025.12.30 政治・社会

2014年3月に搭乗者239人とともに消息を絶ったマレーシア航空 MH370便の海底捜索が本日再開された。 消息不明から11年以上が経過した今回の捜索は、民間の海洋ロボティクス企業 Ocean Infinity(オーシャン・インフィニティ) が担当し、南インド洋に設定された新たな重点捜索区域で行われる。捜索は12月30日から55日間の予定で、最新技術を駆使した調査が進められる。

Ocean Infinity は、海底地形の詳細なマッピングや金属探知が可能な自律型潜水機(AUV)を投入し、従来の広範囲捜索より狭く絞られた 約1万5,000平方キロメートル の区域を中心に探索を行う。政府との契約は「発見なければ報酬なし(no-find, no-fee)」方式で、破片や残骸を発見した場合にのみ最大 7,000万ドル(約100億円)の報酬が支払われる仕組みだ。

MH370便は2014年3月8日、クアラルンプール発北京行きのボーイング777として離陸後、レーダーから消えた。以降、国際的な捜索にもかかわらず主要な残骸は発見されておらず、インド洋東部の島々やアフリカ東岸で破片とみられる部品が散発的に漂着したのみだ。今回の再捜索により、失踪機の最終的な位置や原因の究明につながる手がかりが得られるかが注目されている。

捜索活動はこれまでに2018年にも試みられたが、成果はなかった。今回の再開は、最新のデータ解析や海洋探査技術を投入したうえでの挑戦となり、世界中で関心が集まっている。捜索の成果が得られれば、未解決の航空史上最大級の謎の一つに終止符が打たれる可能性があるとして、多くの関係者や乗客の家族から期待が寄せられている。

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