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マレーシア、シンガポールの薬物犯罪対応を尊重

マレーシア、シンガポールの薬物犯罪対応を尊重

2025.12.05 政治・社会

マレーシアのアンワル・イブラヒム首相は、12月4日、シンガポールで開催中の第12回マレーシア–シンガポール首脳会議に合わせた記者会見で、麻薬事件に絡む海外での法的手続きについて、「他国の司法判断と手続きを尊重する」と改めて強調した。

両国は同日、違法薬物の国境を越えた取引・密輸防止に向けた共同対策を盛り込んだ協定に署名。同時に、麻薬犯罪への断固たる立場を再確認した。

アンワル首相は、マレーシア国内で必ずしも「義務的死刑」が適用されなくなった経緯について説明しつつも、「だからといって麻薬犯罪を容認するわけではない」と明言。「政府が介入するのはあくまで被告の家族の申し入れを伝えるためであり、犯罪への寛容ではない」と語った。

一方、シンガポールのローレンス・ウォン首相も、薬物犯罪に対する厳格な取り締まり方針を改めて示し、「子どもや家族を薬物の害から守るため」とその正当性を主張した。

両国政府は今後も、情報共有や合同捜査を強化し、国境を越えた麻薬密輸や犯罪組織の取り締まりを徹底することで合意。地域の安全と治安維持に向けた協力を進めていくという。

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