マレーシアと中国、合同軍事演習を実施へ

 マレーシア国防省は、中国人民解放軍との合同軍事演習を10月15日から23日まで実施すると発表した。演習はマレーシア国内および周辺海域で行われ、災害救援や海上治安維持を主な目的とする。

演習には両国の海軍・陸軍部隊が参加し、捜索救助や人道支援、災害発生時の共同対応能力を高める狙いがあるとされる。国防省関係者は「この演習は地域の平和と安定を維持するうえで重要」とコメントしている。

一方で、南シナ海をめぐっては中国と複数の東南アジア諸国が領有権を主張しており、軍事演習を通じた中国の影響力拡大を懸念する声も出ている。マレーシア政府は「中立的かつ建設的な安全保障協力」と強調しているが、周辺国や国際社会はその動向を注視している。