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マレーシアの独立系ニュースサイト Malaysiakini(マレーシアキニ) は、Meta 社(Facebook の親会社)が同社の英語版 Facebook ページおよび少なくとも一人の管理者アカウントを突然停止したと主張している。停止は、同媒体がアンワル首相の公式 Facebook ページの「支援操作ネットワーク」に関する問題報道を行った直後のことだという。
Meta は声明で、停止の理由として「コミュニティガイドライン違反」、特に「無許可のアクセス行為」や「フィッシング行為に類する行為」が認証されたと説明している。曰く、「当該ページはコミュニティ基準に準拠していない」とのことで、自動検知技術によりアクションを実施したと述べた。
これに対し、Malaysiakini は反論し、同報道が公開情報に基づいており、Meta 側にも事前に12ページにわたる説明文書を送付して回答を求めたと主張している。また、該当する Facebook ページの運用に関して「協調的な不正操作 」の証拠がない旨も Meta 側から答えられたと報じている。
現在、同社は停止されたアカウントの復活を求め、Meta に対して抗議と異議申し立てを行っている。一方、公用語版(マレー語版)の Facebook ページは停止されず、リンク共有の機能は維持されているという。
過去にも Meta は、政府寄りの宣伝行為と関連するネットワーク操作に関与したアカウント群を停止したことがある。特に 2023年には約 600 アカウントが取り締まられ、政府支援的な情報拡散ネットワークの解体につながった事例があった。 Malaysiakini 側は今回のアカウント停止がその延長線上にある可能性を指摘している。
首相府および通信マルチメディア委員会(MCMC)は、この件への関与を否定し、政府がアカウント停止を指示したことは一切ないとコメントしている。政府・野党双方にとって、報道の自由とオンライン表現権を巡る対立の火種となる可能性もあるこの問題、今後の Meta の対応と国内での監視制度見直しが注目される。