関連メディア
グルメシアン[外食・グルメ情報はこちら]
生活情報サイト[生活お役立ち情報はこちら]
政府が8月1日から公立病院の看護師の週当たり労働時間を42時間から45時間に延長する方針を示し、マレーシア看護師組合(MNU)が強く反対している。
MNUのサイダー・アスマン会長は、「看護師はすでに多くの業務を担っており、さらなる労働時間の延長は過労につながる」と述べ、現行の42時間制の維持を求めた。
この制度は当初3月に導入予定だったが、保健省の要請で6月1日まで延期されていた。
5月28日にはさらに延期が決まったが、公務員人事局(JPA)は「これが最後の延期」としており、実施は避けられない見通しとなっている。
サイダー氏は、シンガポールやフィリピンでは週40時間労働が標準であることを挙げ、マレーシアの看護師の労働環境が厳しいと指摘した。
「患者搬送から手術の付き添い、データ処理まで幅広い業務を担う中で、これ以上の負担は不公平だ」とし、制度の見直しを強く求めている。
コロナ禍でも最前線で働いた看護師たちは、働き方の改善がなければ失望が広がると懸念されている。