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インド、インド系マレーシア住民向けOCIを第6世代まで拡大

インド、インド系マレーシア住民向けOCIを第6世代まで拡大

2025.11.10 政治・社会

マレーシアに住むインド系住民は、これまで第3世代までの適用だったインド政府の「外国籍インド人のためのOCI(Overseas Citizens of India)制度」を、第6世代まで拡大適用できることになった。

OCIとは、インド国外に居住するインド系住民を対象に、インドへの生涯入国ビザや居住・就業・教育の便宜を与える制度である。市民権そのものではないが、インドとの経済・文化的なつながりを維持するために設けられている。

今回の改定では、従来の第3世代から第6世代まで対象が拡大され、マレーシアをはじめ世界中のインド系ディアスポラ(移民子孫)に大きな恩恵がもたらされる見通しとなった。

OCIカードの主な特典には、インドへの生涯・複数回入国ビザ、国立公園や野生保護区の入場料割引、住宅・商業用不動産の取得(農地を除く)、そして非居住インド人(NRI)と同等の教育・経済優遇などが含まれる。

ただし、OCI保有者はインドの選挙での投票権を持たず、公務員や議員、裁判官などの公的職務には就任できない。また、軍・外交・警察など安全保障に関わる職務に就く者や、祖先がパキスタンやバングラデシュ出身の場合は対象外となる。

マレーシアのインド系コミュニティでは、この拡大を「インドとの絆の強化」と歓迎する一方で、「市民権が得られるわけではなく、制度運用の透明性にも課題がある」との声も上がっている。今後、両国間の人的・文化的交流のさらなる発展が期待されている。

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