マレーシアの飛行学校、異常姿勢回復訓練で地域初の認定取得

マレーシアのラヤン・ラヤン・フライング・アカデミーが、パイロット向けの異常姿勢予防・回復訓練（UPRT）を正式に提供できる訓練機関として、地域で初めて認定された。
 

この訓練は、航空機が予期せぬ異常な姿勢に陥った際、安全に回復させるための技術と判断力を養うもので、2027年からすべての飛行学校で必修となる予定。
訓練では、3時間の飛行を通じて実際の回復操作を学ぶ。

アカデミーではパイロットの養成だけでなく、UPRTを教える教官の育成も行っている。
標準教官のチョウ・タック・ヘン機長によると、多くの航空事故は異常姿勢からの回復失敗が原因であり、この訓練で事故の防止に大きな効果が期待できるという。

「正しい操作を知っていれば、どんな危機的状況でも機体を救える可能性がある」とチョウ機長は強調した。