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クアラルンプールの国立記念碑「Tugu Negara」にて、11月9日、第2次世界大戦およびその後の紛争で命を捧げた英連邦軍関係者を称える「追悼の日(Remembrance Day)式典」が開催された。参列者には、シンガポール・フランス・インドを含む各国大使館・高等弁務部の代表者、マレーシア軍高級陸海空将校、退役軍人協会の関係者、さらには地元インターナショナルスクールの生徒らも含まれており、多彩な顔ぶれが平和のために犠牲となった英雄たちへ敬意を示した。
式典は、英国マレーシア高等弁務官アジェイ・シャルマン氏のスピーチで幕を開け、「彼らの犠牲があってこそ、われわれは今日の平和・安全・安定を享受している」と述べ、現在も任務に就く軍人たちや旧戦争当時の兵士・家族たちへの感謝を表明するとともに、和解と人間の連帯が戦争を乗り越える鍵であると強調した。
式典では、学校の合唱隊およびオーケストラによる演奏、詩の朗読が行われた後、午前11時に合わせて2分間の黙祷が捧げられた。最後に戦没者を悼むための花輪献花が遺族・関係者により行われ、厳粛かつ感謝の気持ちに満ちた場となった。
この追悼式は、英連邦国およびマレーシア国内において毎年11月第2日曜日に行われる伝統行事である。今年は終戦80周年という節目も重なり、式典は過去の敵国であった国の代表者も参加することで、戦後の和解と共同の未来が象徴された。