ホームマレーシアニュースKLのSMARTトンネル、道路と洪水対策の二役 被害軽減効果は約49億リンギ
KLのSMARTトンネル、道路と洪水対策の二役 被害軽減効果は約49億リンギ

KLのSMARTトンネル、道路と洪水対策の二役 被害軽減効果は約49億リンギ

2026.10.29 政治・社会

クアラルンプール(KL)にある「SMARTトンネル」は、普段は自動車専用道路として利用される一方、大雨の際には洪水を防ぐための排水路として機能する特殊なトンネルだ。10月29日付のMalay Mailが、その仕組みや洪水対策への効果を紹介した。

SMARTトンネルは全長9.7キロで、このうち約3キロが上下2層の自動車専用道路となっている。KL中心部の交通渋滞と洪水被害を軽減する目的で建設され、2007年に開通した。総建設費は約19億3,000万リンギに上る。

トンネルは降雨量や河川の水位に応じて、4段階の運用モードを切り替える。通常時は道路として利用でき、大雨が降ると道路の下にある排水路に水を流す。さらに雨が激しくなると道路を通行止めにし、必要に応じて道路部分も洪水の水を流すために使用する。

集められた水は一時貯水池に送られ、下流の河川へ放流される。トンネルを含むシステム全体の貯水能力は約300万立方メートルで、オリンピックサイズのプール約1,200杯分に相当する。

運営会社によると、開通以来、洪水対策のための運用は685回に上り、約49億4,000万リンギ相当の洪水被害を防いだと推計されている。

なお、道路部分を排水路として使用した場合は、排水や清掃、安全点検が必要となり、再開まで平均約2日、最大4日程度かかるという。

マレーシアでは10月27日から北東モンスーンが始まり、今後も大雨や洪水への警戒が必要となる。SMARTトンネルは、KL中心部を洪水から守る重要なインフラとして、その役割が改めて注目されている。

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