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ガザへ人道支援物資を届ける国際船団「Global Sumud Flotilla (GSF)」に参加していたマレーシア人ボランティア8人が、イスラエル軍に拘束されたとみられる。彼らは10月2日、マレーシアの市民団体「スムード・ヌサンタラ(マレーシアを拠点とするNGO団体)」の公式フェイスブックを通じて、救助を求める映像を公開した。
その中には歌手のジジ・キラナさんも含まれており、彼女は「私はマレーシア国民です。この映像をご覧になっているなら、意に反してイスラエル軍に連行されたということです」と述べたうえで、「我々の人道的使命は平和的であり国際法に基づくものだ。即時かつ無条件の解放を、特にアンワル首相に強く求める」と訴えた。
このほか、ハイカル・アブドラさん、ムアズ・ザイナルさん、ズルファドリ・ハイルディンさん、ルスディ・ラムリさんの4人が「シリウス号」に乗船していたが、10月1日夜(ガザ時間21時47分)に拿捕されたとされる。また、イリヤ・バリキス・スハイミさん、スル・アイディル・スディさん、アフマド・ムサ・アルヌワイリ・カマルザマンさんの3人は「アルマ号」に乗っており、同じく同日21時44分に拿捕されたと報じられている。
スムード・ヌサンタラ側は、これらの動画を「緊急通報」として発表し、国際社会やマレーシア国内に広く支援を呼びかけている。
一方、イスラエル国防軍は「複数の船を停止させた」と発表しており、その中にはアルマ号やシリウス号も含まれるとみられている。
今回の事態は、国際海域で活動していた支援船団に対し、軍事的な介入が行われた可能性を示している。マレーシア政府は自国民の安全確保に向けた外交対応を強化する姿勢を示しており、国際機関や人権団体も注目している。今後の交渉や情報公開に関心が高まっている。
なお、GSF40隻以上の船のうち一部には、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(22)のほか、日本からも大津市出身でオランダ在住の会社員・安村美香子さん(62)が乗船していた。グレタさん、安村さんは無事と伝えられており、日本人として唯一船団に参加している安村さんは1日午後、イスラエルが意図的にガザの住民を飢えさせていると訴え、状況改善に向けて日本の人々にも声を上げてほしいと呼びかけた。