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マレーシアのサバ州が、上流の石油・ガス(O&G)分野における外国直接投資(FDI)の有力な受け皿として注目を集めている。
中東や北米の政情不安や保険・輸送コストの高騰を背景に、投資家はより安定した代替地を模索しており、マレーシアの安定した投資環境が評価されている。
ユニバーシティ・テクノロジー・ペトロナスのサミルル・アリフ・オスマン講師によると、現在、FDIはサバ州が首位で、次いでサラワク州が続くという。
特にSB409やSB310ブロックの調査やコタブルド油田の再開発が進むことで、2025年後半にさらなる活動が見込まれる。
一方、サラワク州では、州営企業ペトロスと国営ペトロナスとの間で規制上の不確実性が続き、投資家心理に悪影響を与えている。
合同委員会の設置や訴訟の取り下げなど、制度的明確化が急務とされる。
ペトロナスは現在、イーニ、トタルエナジーズ、出光、コノコフィリップスなどと共同探査を進め、技術共有とリスク分散を図っている。
これにより、マレーシアの上流部門の信頼性は一層高まり、同社のエネルギー転換戦略の推進にもつながっている。