マレーシア、トランプのガザ和平案を歓迎　

マレーシア政府は30日、米国のドナルド・トランプ前大統領が発表したガザ和平案を歓迎し、国際社会および関係当事者に対して 誠実な実施（full implementation） を強く促した。外務省はこの和平案を、ガザ地区における虐殺、飢餓、破壊を即座に終結させるための重要な第一歩だと位置づけた。 

声明では、提案された和平案が完全に履行されることにより、ガザへの人道支援が妨げられることなく配送され、イスラエル軍の撤退、パレスチナ難民や国内避難者の帰還、ガザの再建が可能になるとの期待が示された。加えて、マレーシアはこの案が国際法、国連憲章、関連決議に則って実施されることを求め、パレスチナ住民の保護、公正性および説明責任の確保が不可欠と主張した。 

マレーシアはまた、米国や国際社会との協力を惜しまず、ガザ・西岸地域の統合や、1967年以前の境界線を基盤とする独立国家パレスチナの樹立に向けた動きにも支持を表明した。 

ニュース筋によれば、トランプ氏は29日、20項目からなる和平案を発表。人質解放・ハマス非武装化・技術的な暫定政府設置などが盛り込まれており、多くの国々が反応を示している。 

この発表を背景に、マレーシア国内外で和平案の内容や実現可能性を巡る議論が活発化しそうだ。今後、案の実施方法や関係国間の合意形成プロセスが、ガザと中東地域における平和・安定にどのように影響を及ぼすか、注目される。