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トランプ氏、タイ-カンボジア「平和協定」署名式に出席へ

トランプ氏、タイ-カンボジア「平和協定」署名式に出席へ

2025.10.15 政治・社会

 マレーシアがホストを務める東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議において、ドナルド・トランプ前米大統領がタイとカンボジア間の平和協定署名式に出席する見通しであることが、マレーシア外相モハマド・ハサンの発表により明らかになった。 

両国は7月に数十年ぶりに激化した武力衝突を受けて停戦に至り、その後も停戦違反を巡って互いに非難を続けていた。 今回、トランプ氏は10月26日からクアラルンプールで開かれるASEAN首脳会議の期間中に署名式への出席を予定しており、マレーシアと米国が和平交渉の仲介役を担う構えだ。 

モハマド外相は、協定文書は「クアラルンプール宣言」または「クアラルンプール協定」と名付けられる可能性があると述べ、土地雷の撤去や両国境地帯からの軍事兵器の撤収などを条件とする広範な停戦実行を目指しているという。 

タイ側政府の報道官は、米国からの関与への認識はあるとしつつ、まずはカンボジア側が提示してきた「四つの要点」を履行することが条件だと強調した。 また、タイ首相のアヌティン・チャーンヴィラクル氏は、トランプ氏からの書簡を受け取り、隣国との緊張の緩和に意欲を示していると語った。 

一方、カンボジアのフン・マネット首相はかつて、トランプ氏をノーベル平和賞に推薦すると述べ、同氏の外交的役割を評価する姿勢を見せている。 ただし、同国の元指導者フン・セン氏は、国境情勢は依然として「非常に緊張状態」にあり、武力衝突が再発する可能性も残ると警戒を表明している。 

この動きは、地域における常態的な緊張緩和と ASEAN における調整能力強化を目指す大きな試みとなるが、真の和平達成には依然として多くの難題が横たわっている。

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