マレーシア、世界競争力ランキングで23位に上昇　前年より11ランクアップ

マレーシアは、スイスの国際経営開発研究所（IMD）が発表した2025年版「世界競争力ランキング（WCR）」で、前年の34位から23位へと11ランク上昇し、過去最高の順位となった。
これは同国の経済回復と改革が進展している証として評価されたもので、投資貿易産業省（MITI）が6月14日に発表した。

ランキングは、各国のビジネス環境や長期的な経済成長力を総合的に評価するもので、マレーシアは「経済パフォーマンス」で世界4位にランクイン。
前年の8位から大きく順位を上げた。
また、「政府効率性」と「ビジネス効率性」もそれぞれ8ランク上昇し、「国際貿易」では11位上昇の6位となった。

MITIは、連邦・州政府の連携や民間との協力により、2033年までに世界トップ12入りを目指す姿勢を強調。
テン・ク・ザフル投資貿易産業相は、「今回の結果は官僚制度改革と投資促進が結びついている証」と述べ、政府の「マダニ経済政策」による包括的改革の成果とした。

さらに、MITIは「国家競争力委員会」や「官庁改革特別タスクフォース」を通じ、1,000件以上の行政改革プロジェクトを推進していると明らかにした。