ホームマレーシアニュース石破首相率いるAzec、持続可能な成長とエネルギー安全保障を最優先に
石破首相率いるAzec、持続可能な成長とエネルギー安全保障を最優先に

石破首相率いるAzec、持続可能な成長とエネルギー安全保障を最優先に

2025.04.30 政治・社会

アジア・ゼロエミッション共同体(Azec)は、今年の最優先課題として持続可能な成長の加速とエネルギー安全保障の強化に取り組む。
石破首相のリーダーシップのもと、日本はAzecの主導国として、アジア太平洋地域11カ国との協力を推進する方針を示した。


Azec大使を務める山田滝雄氏は、ASEAN諸国に対して「経済成長」「エネルギー安全保障」「温室効果ガス排出削減」の三つの目標達成を支援する意思を表明した。
一方で、これらの目標を達成するには、各国の経済的・社会的事情に応じたアプローチが不可欠であるとの認識も示した。


山田氏は、特に発展段階にあるアジア諸国では、成長機会を損なうことなく脱炭素化を進めるため、水素、アンモニア、バイオマス、CCUS(炭素回収・利用・貯留)などの選択肢を、従来の再生可能エネルギーと併せて活用すべきだと提案した。

また、交通・産業分野における再エネ導入の強化や、各国間での明確な規制や協力枠組みの整備の重要性を指摘し、日本とASEANの協働体制の構築が今後の鍵となると述べた。


かつてマレーシアと炭素クレジットの交換制度が存在していたが、現在は協力覚書が締結されておらず、「非常に残念なことだ」との見解を示した。

さらに、欧州のベストプラクティスに言及し、「製造プロセス全体での炭素削減を測定・報告・検証する方法が議論されている」と述べ、Azec枠組み内でもこうしたルールや手法の策定を進めたいと語った。


日本はまた、マレーシアをASEANのエネルギーハブとするため、アセアン電力網(Asean Power Grid)構想などのプロジェクト支援を表明している。
マレーシアの地理的優位性が、地域全体の電力統合において重要な役割を果たすと評価した。


山田氏は「マレーシアのASEAN議長国就任はAzec協力を進める好機であり、日馬間のグリーントランスフォーメーション協力も加速させるべきだ」と強調した。

Tweet Share
通学区域の速度制限を時速30kmに引き下げ
通学区域の速度制限を時速30kmに引き下げ
選挙活動中のローレンス・ウォン首相、アンワル首相と電話会談 
選挙活動中のローレンス・ウォン首相、アンワル首相と電話会談 

Mtown公式SNSをフォロー

関連メディア