関連メディア
グルメシアン[外食・グルメ情報はこちら]
生活情報サイト[生活お役立ち情報はこちら]
中国の李強(リー・チアン)首相が、5月末にマレーシアを訪問し、ASEAN(東南アジア諸国連合)とGCC(湾岸協力会議)を含む新たに設立された超大国グループとのサミットを開催する予定であることが、関係者の話として明らかになった。
サミットでは、米国の関税政策に対抗するため、北京が提唱する地域的な連携強化が議題となる見込みだ。
関係者によれば、李首相は5月27日にクアラルンプールで開催される「ASEAN-GCC-Chinaサミット」に出席する予定であり、この会議は5月26日に開催されるASEANサミットに続いて行われる。
中国政府はまだ、誰が出席するかについて公式に発表していない。
この訪問は、先月、マレーシアを訪問した習近平(しゅう きんぺい)国家主席の訪問に続くものであり、習近平主席はその際、ASEAN諸国に対して「過度な関税」に反対し、地域統一を呼びかけていた。
また、ASEANと中国の自由貿易協定の最終合意が進展しているとも伝えられている。
李首相の訪問に先立ち、今週末にはスイスで米中の高官が貿易交渉を行う予定であり、この会議が今後の両国の交渉の基盤となると見られている。
このサミットは、米国の関税戦争の激化が続く中、貿易が議題の中心となることが予想される。
関係者の一人は、このサミットの計画が数か月前から始まっていたことを明かしており、貿易問題が議題に上ることが確実視されている。
ASEANは中国の最大の貿易相手国であり、2025年第1四半期の貿易総額は2340億米ドル(約9988億リンギット)に達している。
また、中国はGCCの最大の貿易相手でもあり、2023年にはGCCとの貿易総額が約2980億米ドルに達し、GCC諸国は中国の総原油輸入の36%を占めている。
米国のスコット・ベッセント財務長官は、米国が現在、17カ国の主要貿易相手と交渉を行っており、今週中にもいくつかの貿易合意が成立する可能性があると述べている。
米国政府は、第三国との貿易交渉を通じて、中国を経済的に孤立させる方針だと強調している。