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マレーシア内務省は15日、ジョホール州でシンガポールとの国境を越える主要チェックポイントにおいて、入国審査能力の大幅増強を年内に完了させる計画を発表した。対象は、ジョホールバルの「スルタン・イスカンダル複合施設(BSI)」とイスカンダル・プテリの「スルタン・アブ・バカル複合施設(KSAB)」の2地点である。
内務省によると、40基の追加eゲート(NIISe eGate)と145台のMyNIISe QRコードスキャナーを12月31日までに設置し、現在の処理能力の約2倍に引き上げる見通しだ。これにより、バイク、車、歩行者のすべてのレーンで自動化・デジタル化が進み、ピーク時の混雑緩和や通過時間の短縮につながるという。
追加設備は自動化とインフラ両面の改善策の一環で、既存のMyIMMsやNIISeシステムを含むデジタル入国管理システムの安定性・応答性向上も進められる。加えて、主要ポイントでのインターネット接続強化も進められ、QRコードスキャナーやeゲートがピーク時間帯でも途切れず稼働できるよう通信面の整備も行われる。
両システム(MyNIISe と MyBorderPass)を統合することで、マレーシア国内の利用者だけでなく外国人旅行者にとってもスムーズな入出国が可能になると内務省は説明している。これらの改善は、年末までにすべて稼働する予定で、混雑緩和や利用者の利便性向上に寄与すると見込まれている。
政府はマレーシア国民に対し、MyNIISeアプリのダウンロードとeゲートの利用促進を呼びかけ、入国審査の迅速化と交通流の最適化への協力を求めている。
これまでジョホール側のチェックポイントでは、シンガポール側と比べてピーク時の渋滞が深刻となることが多く、今回の設備強化は慢性的な待ち時間の改善に向けた重要な取り組みとなる見込みだ。