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マレーシアは国家の安全保障強化を目的に、イタリアから海上哨戒機、ヘリコプター、艦艇を購入する方針を固めた。
アンワル・イブラヒム首相が、イタリア訪問を終えた7月3日の記者会見で明らかにした。
今回の調達には、マレーシア海軍向けの海上哨戒機2機が含まれるほか、レオナルド社製AW149ヘリコプター28機の導入を計画している。
また、イタリアの造船大手フィンカンティエリから多用途支援艦(MRSS)や沿岸任務艦(LMS)の供給を受ける予定だ。
アンワル首相は、先進的な軍事産業を誇るイタリアとの長年の二国間関係の強化にもつながると述べた。
同行したカレッド・ノルディン国防相は、調達に関する詳細を詰めるとともに、訓練の集約化や協力機会の拡大などマレーシアに利益があるよう進める考えを示した。
海上哨戒機の運用は当初、マラッカ州のバトゥ・ブレンダム空港を拠点とする予定だという。
また、調達は政府間(G2G)契約を通じて行う方針で、価格面や装備の保証面で有利になるとカレッド国防相は説明した。
さらに国防省は、AIや水中安全指令センターなど新たな防衛分野での協力も模索している。
アンワル首相は、ジョルジャ・メローニ伊首相の招きで7月1日にイタリアを訪問。
今回の訪問はイタリア、フランス、ブラジルを巡る三カ国歴訪の一環であり、二国間関係の強化や経済協力推進を目指す外交活動の一環となっている。
今後はフランス・パリに向かい、エマニュエル・マクロン仏大統領との会談を予定。
その後、ブラジルのリオデジャネイロで開かれる第17回BRICS首脳会議に出席する。