関連メディア
グルメシアン[外食・グルメ情報はこちら]
生活情報サイト[生活お役立ち情報はこちら]
マレーシアではオンラインショッピングの拡大とともに、代引き詐欺や偽の配送通知を使った詐欺被害が急増している。
Ninja Van Malaysiaによると、2024年初めにはこの手の詐欺件数が前年より5%増加した。
警察の統計では、過去10年間の詐欺被害総額が約90億リンギットに達し、毎週1,000件以上の詐欺が報告されている。
詐欺の手口は年々巧妙になっており、被害者が気づいたときにはすでに支払いを済ませているケースも多い。
詐欺の主な手口
・注文していない荷物が届き、家族の誰かが頼んだものだと思い込んで代金を支払ってしまう。
・注文した内容と違う粗悪品や無関係な商品が届き、開封後に詐欺と気づく。
・犯人は海外を拠点とし、SNS広告やWhatsAppを通じて偽サイトに誘導し、個人情報や注文を盗み取っている。
・LazadaやShopeeなどを装っているが、実際の取引は正規サイトを通さず外部リンクで行われるため、補償を受けることができない。
・実在しない商品やサービスに対して代金を要求する「ゴースト詐欺」。
・有名な配送会社を装った偽SMSがフィッシングサイトに誘導し、銀行情報などを盗み出している。
MCMC(マレーシア通信マルチメディア委員会)は、Ninja Vanを名乗る偽SMSの発信元が海外IPであることを確認。また、Pos Malaysiaなどの他の配送業者も、短縮URLや不審な電話・リンクに対する注意を呼びかけている。
被害を防ぐために
・不審なSMSやリンクは開かず、必ず公式サイトや正規アプリで確認する。
・内容に心当たりのない注文や支払いは、即座に中止して確認する。
・家族と注文履歴を共有することで、誤って代金を支払うリスクを下げることができる。
・本物に見える通知であっても、まず疑い、慎重に対応する姿勢を持つことが重要である。
万が一被害にあったら
・被害を感じた場合は、すぐに国家詐欺対策センター(NSRC)のホットライン「997」に通報する。(対応時間:午前8時~午後8時)
・通報が早ければ、不正送金のブロックや被害の拡大を防ぐことが可能である。
詐欺被害を防ぐには、荷物が届いたときに「本当に自分が注文したものか」を必ず確認する習慣が重要となる。
少しでも不審に感じた場合は、その場で支払いを保留することが、家族とお金を守る手段となる。