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マレーシアは、中国との新たな10年間の協力協定に基づき、再び2頭のジャイアントパンダを受け入れることとなった。
この新協定は、「ジャイアントパンダ保全に関する国際協力プロジェクト」の一環として締結されたものであり、両国間の保全外交を象徴する重要な取り組みと位置づけられている。
マレーシア天然資源・環境持続可能性大臣ニク・ナズミ・ニク・アハマド氏は、本プロジェクトが中国とマレーシアの協力関係を体現し、持続可能性における国際的連携の価値を掲げる「マレーシア・マダニ」の精神にも合致していると述べた。
また同氏は、「ジャイアントパンダは中国からの特別な友好の使者であり、両国間の相互理解と密接な協力のさらなる促進につながることを願っている」と語り、マレーシアとして引き続き科学的協力や種の保護に取り組む姿勢を示した。
この協定は、2025年4月16日に行われた中国の習近平国家主席とマレーシアのアンワル・イブラヒム首相による首脳会談の場で交わされた31件の覚書・協力文書のうちの一つとして調印された。
署名はマレーシア半島の国立公園・野生生物局(PERHILITAN)のアブドゥル・カディル・アブ・ハシム局長と、中国野生動物保護協会(CWCA)のヤン・ジエン事務総長によって行われた。
マレーシアはすでに2012年6月15日に締結された最初の協定により、10年間の保全協力の一環として中国から2頭のジャイアントパンダを受け入れていた。
この2頭は2014年、両国の国交樹立40周年を記念してマレーシアに貸与され、動物園「ズー・ネガラ」内のジャイアントパンダ保全センターで飼育されていた。
この期間中、マレーシアはパンダの繁殖に成功し、3頭の子パンダ「ヌアンヌアン」(2015年生)、「イーイー」(2018年生)、「シェンイー」(2021年生)が誕生した。
これらの子パンダはいずれも、協定に基づいて中国に返還されており、ヌアンヌアンは2017年に、イーイーとシェンイーは2023年8月29日にマレーシアを離れた。
親パンダである「フーワ」と「フェンイー」は、マレーシアにおいて「シンシン」と「リャンリャン」と命名され、10年間にわたり人々に愛されてきた。
新たな10年の協定のもと、マレーシアは引き続きパンダ保全の国際的なパートナーとしての役割を果たしていく意向を明らかにしている。