関連メディア
グルメシアン[外食・グルメ情報はこちら]
生活情報サイト[生活お役立ち情報はこちら]
セランゴール州政府は、環境への影響が懸念される地域でのキャンプ場やエコツーリズム活動に対し、規制強化と新たなライセンス制度の導入を検討している。
州内では現在、150~250カ所のキャンプ場が存在するとされ、無許可営業も多数確認されている。
地方自治・観光委員会のン・スー・リム委員長は、州が2023年10月に採用した「キャンプ場計画ガイドライン(GPP)」の段階的導入を進めていると説明。
新規申請や既存施設の監督においてGPPを基準として運用しており、安全性や持続可能性など6つの原則に基づく。
現時点でエコツーリズムに特化したライセンス制度はないが、キャンプ場やATV運営(四輪バギー(All-Terrain Vehicle=ATV)を使ったアクティビティを提供・管理する業務)などは地方自治体の事業許可と、環境局や水管理局(LUAS)の技術基準に準拠する必要がある。
最近ではウル・クランのスンガイ・ケメンサで無許可事業の横行が問題となり、70以上の業者が許可を受けずに営業していることが明らかになった。
市議会は、今後「ホワイトリスト化」制度を通じて合法化を進める方針。
キャンプ施設はウル・セランゴールやゴンバックなどに集中しており、州は観光振興と環境保護の両立を目指し、環境影響評価(EIA)の義務付けなどを進めている。
また、現在は観光業者の一元的なデータベースは存在しないが、関係機関の情報を統合したデジタル管理システムの構築が進められている。
政府は今後、訪問者数の制限や新規営業許可の凍結といった対策も視野に入れている。