アンワル・イブラヒム首相は、来月開催される第47回ASEAN首脳会議に合わせ、アメリカのドナルド・トランプ大統領がマレーシアを訪問することを発表した。
アンワル首相は、9月9日に行われたアンバンク・グループ創立50周年記念晩餐会で発言したもので、トランプ大統領本人から電話で出席の意向が伝えられたと明らかにした。同首脳会議には、中国の李強首相も出席する予定である。
さらに、アンワル首相は先日の北京での会談で、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領からも「マレーシア訪問を真剣に検討している」と伝えられたと述べ、ASEAN会議にはトランプ、プーチン、李強各首脳の顔ぶれがそろう可能性を示した。
アンワル首相はこうした一連の動きを、マレーシアの地政学的重要性が高まっている証左としつつ、「世界が不確実性に直面する中でも、我々には強固な基盤と回復力がある」と強調した。また、国内政治の安定と明確な経済政策の実行こそが投資家の信頼を支えるとし、半導体産業戦略やエネルギー転換ロードマップ、デジタル変革といった政策の明確化に注力する姿勢を改めて示した。
首相は最後に、マレーシアの平和と安定、そして経済・文化的な活力が、地域における信頼できるパートナーとしての地位を確立していると述べた。
