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マレーシアは現在、異例の猛暑に見舞われており、国内6地区で気温が35~37度に達していることを、アハマド・ザヒド副首相が明らかにした。
対象地域は、半島部のクダ州バンダル・バハル、ペラ州スラマ、パハン州テメルローと、東マレーシアのサラワク州リンバン、サバ州テノムおよびピタスである。
副首相によれば、この現象は10月中旬まで続く見込みの南西モンスーンに関連しており、政府は干ばつ被害軽減のため複数の対策を実施している。
高リスク地域には3,300本の井戸を設置し、森林火災の危険性低減を図るほか、消防救助局(JBPM)を待機させ清掃や緊急対応を可能にしている。
また、住民には屋外活動を控えるよう勧告し、特に児童など高リスク層を守るため、各地区の災害委員会と連携して政府主催の屋外行事を延期している。
干ばつの影響はペラ州グヌン・スマンゴールのブキ・メラ・ダムで深刻化しており、水位は19.80フィートに低下、貯水量は12.21%にまで減少。
数千人の生活用水や農業に影響が出ている。
政府は国家災害管理庁(Nadma)の支援を要請し、ロイヤル・マレーシア空軍の輸送機を用いた人工降雨作戦を実施。
6,000リットルの塩化ナトリウム溶液を積載し、マラッカ海峡から北部半島部へ移動する積雲に散布した結果、45分後に豪雨が確認された。
ザヒド副首相は、この成果を科学的努力と神の恵みの融合と評し、今後も科学的手法と防災体制を駆使し、続く乾燥期に備える方針を示した。