マレーシア、AIを活用した商業犯罪捜査の強化へ

マレーシアは、商業犯罪の捜査において人工知能（AI）の活用を進める国の一つとして注目されている。
しかし、人工知能社会マレーシア（AIS）の会長であるアズリー・シャレル・アフマド・ナズリ博士は、警察が十分な訓練を受けることが先決だと強調した。

アズリー会長は、警察官がAIツールの使い方を理解し、AIが生成する洞察を正しく解釈できるようになることが重要であり、捜査においては人間の監視を確実に維持する必要があると述べた。
「AIは、それを使う人々の能力に依存しています。適切な訓練がなければ、AIの誤解釈や過信が生じ、不正確な告発や証拠の見落としにつながる危険性があります」と、インタビューで語った。

今月初め、ブキットアマン商業犯罪捜査部（CCID）は、AIの活用により、捜査官が事件の管理にかかる時間を最適化できると述べた。
これに対し、アズリー会長は、ブキットアマンがマレーシアの大学やAIの専門家と協力し、CCIDの捜査官やサイバー犯罪ユニット向けに特化した訓練モジュールを開発することを提案した。

AIを商業犯罪捜査に導入することは、効率性の向上が期待される一方で、適切な運用と訓練が欠かせないことが強調された。
今後、マレーシアの捜査機関がAIをどのように取り入れ、活用していくかが注目される。