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マレーシア政府は、水分野の改革と気候変動への対応を、国家プロジェクト 「AIR2040(水セクター改革2040)」 実現の重要な柱に位置づけている。ファディラ副首相(エネルギー移行・水変革担当大臣)は10月14日、マレーシア水協会の年次晩餐会でその方針を強調した。
副首相は、水需要の増加や財政負担、気候変動による異常気象を大きな課題として挙げ、「これは改革と新しい取り組みのチャンスでもある」と語った。水道料金については、実際の供給コストを反映させつつ、生活が厳しい層には的を絞った支援が必要だと述べた。
また、都市計画や産業政策と連動したデータ活用型の水管理や、雨水・再生水・海水淡水化・地下水など水源の多様化を提案。さらに効率的な水利用を進めることが不可欠だとした。
気候変動により、洪水や干ばつなどが水供給や生活に深刻な影響を与えている点にも触れ、インフラの近代化や流域保全、漏水の削減、再利用の推進といった具体策を進める必要があると指摘した。
ファディラ副首相は、「AIR2040の成功には政府だけでなく、水供給企業や産業界、学界、州政府など多方面の協力が欠かせない」と強調。全国的な協力体制を築きながら改革を進めていく姿勢を示した。
この会合には、ペナン州首相や水供給機関の代表らも出席し、水分野改革の重要性が共有された。