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マレーシアを知る、ビジネスを知る  ――高野委員長に聞く「最新マレーシアハンドブック第14版」

マレーシアを知る、ビジネスを知る ――高野委員長に聞く「最新マレーシアハンドブック第14版」

2026.10.02 特別インタビュー
――今回、『最新マレーシアハンドブック第14版』が発刊されました。まず、このハンドブックとはどのようなものなのでしょうか?

「マレーシアハンドブック」は、マレーシアについて知りたい方が、まず手に取っていただけるマレーシア情勢の基本書です。

1985年の初版刊行以来、3年ごとに内容を見直しながら発刊を続け、今回で第14版となりました。

マレーシアの地理・歴史、政治・行政、社会・文化、経済状況から各産業の動向まで、幅広い情報を一冊にまとめています。マレーシアについて知りたいことがあったときに、まず本書で全体像を把握し、そこからさらに興味のある分野へと知識を広げていただく、という使い方をしていただければと思います。

――具体的には、どのような情報が掲載されていますか?

基礎情報だけではなく、ビジネスに関係するさまざまな制度についても掲載しています。例えば、為替、外資政策、税制、外国人労働者、インターン制度など、マレーシアで事業を行ううえで知っておきたい情報を幅広く取り上げています。

また、農林水産業、建設、製造、卸・小売、金融、運輸、IT、観光など、さまざまな産業についても紹介しています。

一冊でマレーシアの概況を幅広く把握できることが、本書の大きな特徴です。

――今回の第14版では、どのような変化を反映していますか?

この3年間、マレーシアでは製造業の高度化に加え、デジタル経済、エネルギー転換、半導体・電気電子分野の競争力強化など、構造変革が一段と進みました。

さらに、地政学的な変動やサプライチェーンの見直し、ESGへの対応、DX・GXの進展など、企業を取り巻く環境も大きく変化しています。

今回の第14版では、こうした変化をできる限り反映し、「今のマレーシアでビジネスをするために知っておきたい情報」を、実務的な視点からまとめることを意識しました。

――本書の大きな特徴の一つが、執筆陣の専門性ですね。

はい。各章は、JACTIM会員企業の関係者が、それぞれの業界の「中の人」として、専門知識や実務経験を活かして執筆しています。

実際にマレーシアの現場でビジネスに携わっているからこそ分かる、制度や産業の背景、現場の実感を踏まえた視点が盛り込まれていることは、本書の大きな価値だと思います。

単に情報を並べるのではなく、第一線の実務に根差した知見を持ち寄り、できる限り中立的・実務的に整理しています。

――どのような方に読んでいただきたいですか?

マレーシアでビジネスに関わるすべての方に、ぜひ手に取っていただきたいですね。

これからマレーシアでの事業を始めようと考えている方はもちろん、すでに現地で事業を展開されている方、日本からマレーシアビジネスを担当されている方、マレーシアについて学ぼうとしている方など、立場や経験を問わず幅広くご活用いただけると思います。

また、長くマレーシアでビジネスをされている方にとっても、改めてマレーシアの全体像を確認したり、制度や産業について調べたりする際に役立つ一冊です。いわば「マレーシアビジネスの辞書」のような感覚で、必要なときに開いていただければと思います。

――インターネットでもマレーシアに関する情報は無料で得られます。それでも本書を購入するメリットはどこにありますか?

インターネットには、マレーシアに関するさまざまな情報があります。何か知りたいことがあれば、検索して必要な情報を得ることができます。一方で、「まだ具体的に何を知りたいのか分からないけれど、マレーシアについて知りたい」というときには、検索だけではなかなか全体を捉えるのは難しいのではないでしょうか。

「マレーシアハンドブック」は、そうしたときに手に取っていただける一冊です。

地理・歴史、政治・行政、経済、社会から各産業、ビジネスに関わる制度まで、マレーシアについて幅広い情報をまとめています。まずマレーシアについて知り、そこから興味を持った分野をさらに詳しく見ていくこともできます。

また、実際にマレーシアで生活したり、長年ビジネスに携わったりしている方々にも、それぞれの専門分野や経験をもとに執筆いただいています。単に検索して得られる情報だけではなく、現地で実際に仕事をしているからこそ分かる知識や視点に触れていただけるのも、本書ならではだと思います。

――冊子版とPDF版の両方がありますが、どのように使い分けるとよいでしょうか?

例えば、書斎やオフィスには冊子を一冊置いておき、時間のあるときにじっくり読んだり、必要な箇所を確認したりする。一方で、外出先や出張、移動中にはPDFで必要な情報を検索する、といった使い分けができます。

PDF版は検索性にも優れているため、知りたい情報をその場で確認できるのが便利です。冊子とPDF、それぞれの良さを活用していただければと思います。

――最後に、読者の皆様へメッセージをお願いします。

マレーシアは現在、成長とともに大きな変化の中にあります。同時に、日本とマレーシアの関係も、これまで以上に幅広い分野で新たな関係を築いていく段階に入っています。

日本とマレーシア双方の成長戦略を重ね合わせて、例えば、イノベーション、半導体やデジタル、脱炭素、サプライチェーンの強靭化、経済安全保障など、そのパートナーシップをさらに深化させていくことが期待されます。

本書が、マレーシアで事業を展開される皆様はもちろん、これから進出を検討される企業、そしてマレーシアに関心を寄せる幅広い皆様にとって、信頼できる「手元の一冊」となれば幸いです。

「マレーシアについて知りたい」と思ったときに、まず開いていただき、そこから新たな知識やビジネスの可能性を広げていただければと思います。

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