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マレーシア・サラワク州で29日、川で遊んでいた12歳の男児がワニに襲われ、死亡する事故が発生した。消防・救助局は、現場周辺でワニの監視を強化するとともに、住民に対し河川での活動に十分注意するよう呼び掛けている。
事故が起きたのはサラワク州スリアン地区の川沿い。男児は友人らと川で遊んでいた際、突然ワニに襲われ、水中へ引きずり込まれた。周囲にいた人々が救助を試みたものの間に合わず、男児はその後、遺体で発見された。
通報を受けて消防・救助隊や警察、地元住民が捜索活動を実施。男児の遺体は事故現場からほど近い場所で見つかり、当局により収容された。
サラワク州では河川や湿地帯に生息するイリエワニによる被害がたびたび発生している。特に農村部では、漁業や生活用水の利用などで川を利用する機会が多く、住民にとってワニとの遭遇は身近な危険の一つとなっている。
サラワク森林公社は今回の事故を受け、現場周辺でワニの生息状況を調査するとともに、必要に応じて捕獲などの対策を講じる方針を示した。また、住民に対し、ワニの生息が確認されている河川での水泳や水遊び、単独での水辺での活動を控えるよう改めて注意を呼び掛けている。
サラワク州では今年に入ってからもワニによる人身事故が複数発生しており、州政府は危険地域への警告看板の設置や住民への啓発活動を強化している。一方で、専門家は「ワニは河川の生態系を支える重要な野生動物でもある」と指摘しており、人命の安全確保と野生生物の保護を両立させる対策が課題となっている。