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マレーシアで、エルニーニョ現象の発生に伴い、河川の水質悪化への懸念が高まっている。専門家は、水位の低下が汚染物質の濃度上昇を招くと警告している。
専門家によると、河川の水量が減少すると、本来持つ希釈作用が弱まり、排出される汚染物質の量が変わらなくても濃度が高まる。このため、アンモニアや重金属などの有害物質がより高いレベルで検出される可能性がある。
マレーシア水・エネルギー研究協会(AWER)のS・ピアラパカラン会長は、干ばつや長期の乾燥により河川の基礎流量がさらに低下する恐れがあると指摘。森林伐採などの要因が重なることで、汚染の深刻化につながる可能性もあると述べた。また、湖沼などの停滞水域では、水の循環が弱まることで藻類の異常繁殖が起きやすくなり、水質悪化が一層進む懸念がある。特に小規模河川は水量が少ないため、影響を受けやすいとされる。
環境団体は、工業排水や生活排水、農業由来の流出物が乾期にはより濃縮され、地域住民への影響が拡大する可能性を指摘。汚染の早期発見に向け、住民が通報できる仕組みの整備を求めている。
マレーシア気象局によると、今年6月から8月にかけてエルニーニョ現象が発生する確率は約62%とされており、乾燥と高温が続く見通しだ。
すでに一部の河川では水質悪化が確認されており、政府の水質指数では「汚染」または「やや汚染」と分類される河川も報告されている。
気候変動の影響が顕在化する中、水資源の管理と汚染対策の強化が急務となっている。